スズキ SW1 キーシリンダー接点修理

posted in: ブログ, 修理 | 0

またまたSW1がやって来ました。


今回入院したのは。。。
①走行中に時々息継ぎをするような感じがある。
②エンジンを停止して、また始動しようとするとセルも何も反応しない。
③時々タコメーターが9000回転を指している。

との事でした。。。
①についてはオーナー様は燃料ポンプを疑われていました。

まずはカウルを外して燃料ポンプを確認してみました。
キーをON、OFFしてみても、きちんと作動しています。

走行中時々息継ぎをするので、走行してみないと出ない症状なのか。。。

更に、②のさっきまで調子よく走っていて、停車、エンジンを止める。
で、すぐにエンジン始動しようとキーONにするが反応無し。と言う症状も気になります。

燃料ポンプ本体は動いているので、リレー辺りが怪しそうです。。。
配線を辿ってはテスターを当てて調べてみましたが、配線等も何処も問題ありません。

キーをONにしたりOFFにしたり、エンジン始動してみたり。。。

すると。。。

下側の写真が正常です。
上側の写真は少しニュートラルランプが暗くなっています。

何どかしていると、この症状が出ました。
そしてニュートラルランプが暗い時にはセルは回りません。
ニュートラルランプが明るい時にセルを回してエンジン始動。

アクセルを回すと吹け上りますが、途中で息継ぎ。
とても調子の悪い感じの時があります。
そして、その時にメーターを確認すると。。。ニュートラルランプが暗いです。

更に。。。

出ました。
タコメーターは9000回転をはるかに振り切っています。。。
実際の回転は1500回転程度なのですが。。。

タコメーターの配線も確認しましたが、問題はありません。
これは。。。まとめて何処かが悪さしているとしか考えられません。

と言う事で。。。キーシリンダーのスイッチを疑いました。

ヘッドライトを取り外します。
メーターへと繋がるカプラを外しておきます。
更にスピードメーターケーブルも外しておきます。

あとはメーターを固定しているボルト4本を取り外します。

これでメーターが外れます。

外れたメーターを更にバラしていきます。

両側の2本のボルトを外せば、メーターのカバーが外れます。

怪しいのはここです。
このスイッチ部で電源を配分しているはずなので、ここをチェックしてみます。

爪で固定されているだけなので、爪を外して分解します。

外れました。
もっと激しく焼けてたり、削れてるかと思いましたが。。。
状態は良くは無いですが、そこまで最悪の状況でも無い感じです。

キーシリンダーに鍵を挿してONとOFFの動きをしてみます。

これで、何処と何処が繋がって。。。と確認しておきました。
なかなか難しくて頭が痛くなりますね。。。

接点部を磨いて平面にしていきます。
画像の下側が削れています。
ここの接点が甘くなっていたと思われます。

削れて凹んだ部分にハンダを入れて、また平面を出すように磨きます。
キーシリンダー側の接点も同じく磨いておきます。

後は元通りに組み付けて、メーターを車両に取り付けてテスト。

何度やってもニュートラルランプが暗くなる現象になりませんでした。
ニュートラルランプが暗くならないので、エンジンの息継ぎも無く、タコメーターも正常です。
このスイッチ部の電源供給が問題で、他の箇所にトラブルを起こしていたんでしょうね。

書くと一瞬ですが、スイッチ部に至るまでに色々とチェックしたりと大変でした。。。

後は。。。エンジンオイルが少し漏れてるのが気になるので。。。
納車の時に、オーナー様にお伝えしておきました。
後日パッキンが入荷したら、再度入院です!

コメントを残す